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エクセレント農協探訪記

群馬県・群馬板倉農協

「先生、群馬板倉は、県下でナンバー・ワン農協ですよ。今日は、そこの組合長もお話を聞きに来られます。ぜひともご挨拶を!」一月中旬、群馬県館林市での講演会のことである。市内在住で専業農家の笠原誠司さんから、こう話しかけられたのには驚いた。だいたい小生の講演には農協関係者がやってこないのが通例だ。それが組合長が直々にやってくる。よほど変わり者の農協組合長かなと最初は思ったぐらいだった。
 「先生、群馬板倉は、県下でナンバー・ワン農協ですよ。今日は、そこの組合長もお話を聞きに来られます。ぜひともご挨拶を!」

 一月中旬、群馬県館林市での講演会のことである。市内在住で専業農家の笠原誠司さんから、こう話しかけられたのには驚いた。だいたい小生の講演には農協関係者がやってこないのが通例だ。それが組合長が直々にやってくる。よほど変わり者の農協組合長かなと最初は思ったぐらいだった。

 笠原さんの推薦はふるっている。オラの農協より、隣の群馬板倉こそ農協運動の原点のような農協であるというのだ。

 「館林市農協は、信用事業に特化して農協の良さをなくしたね。その信用事業も中途半端でね。それに比べてというのが、群馬板倉のガンバリだよ」

 笠原さんは、自分が作ったという資料をその講演会の前にFAXで送ってきた。館林農協と群馬板倉農協との経営力対比だ。


営農中心の筋肉質


 まず両農協の簡単なプロフィールを紹介しておこう。キュウリ生産で出荷量で日本一として知られる館林市は、組合員(正・准)7600人で貯金が1178億円の都市型農協でもある。これに対し群馬板倉は、同じくキュウリ生産が主体の営農中心型農協である。組合員は2600人(同)で貯金が333億円。

 一戸当たりの貯金額。館林市は1808万円で県内ランキング1位。キュウリの営農代金のほかに、土地売却代金や兼業収入にも支えられている。これに対し群馬板倉は1397万円の3位。あくまでメインは営農収入。あれやこれやを勘案すれば、営農収入を中心に3位に食い込んだ群馬板倉の大健闘が目立つ。

 貯金額を職員一人当たりで割ってみた場合はどうか。職員一人当たりの販売高のようなものだ。群馬板倉は1996万円。館林市1842万円。前者に軍杯があがる。それだけ効率のよい経営をしているといえよう。

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