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【耕すということ】
土に休息を与える耕し方
- 農学博士 村井信仁
- 第27回 1998年02月01日
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人は何故睡眠をとるのだろう。辞書を引いてみると、睡眠とは脳波の変化に伴い、生命維持に不可欠な生活現象とある。人間も動物も休息をとらないで働き続けることはできないのである。
農作業事故の発生時間帯を調べてみると、午前も午後も作業を開始してから2時間目に負傷事故のピークがやってくる。と言うことは、連続作業の限界は2時間と考えて差し支えない。疲労で負傷事故を引き起こしている。
医者の中には疲労説よりも、人間の身体は2時間毎に眠気を催し、注意が緩慢になるという生理的な睡眠説をとる人がいる。どちらにしても連続作業はできないことになっている。
死亡事故は作業を開始してから3時間目にピークがやってくる。余程無理していることになる。連続作業2時間を越え、疲労が極に達した時に大きな事故になってしまっている。夕方の5時の時間帯にも死亡事故の多いのは、疲労に加え、さらに無理を重ねて作業するからである。
欧米では10時と3時にコーヒーブレイクと称し、必ず休息をとる。これは極めて合理的である。疲労で下がってしまった血糖値も甘いコーヒーを飲むことで補うことができ、また、気持ちの上でもリフレッシュできて能率的に次の作業に取りかかることができる。気持ちよく作業をし、加えて、事故を回避しようとするのなら、必ず2時間毎に、休息をとることが必要である。
夜の睡眠も人間生活には欠かすことはできない。これは身体の完全休息を意味する。一日の時間の3分の1を睡眠に当てることで活力を取り戻すのである。仮に睡眠を与えなかったら精神が錯乱し、やがて破滅の道を辿るであろう。
農作業事故の発生時間帯を調べてみると、午前も午後も作業を開始してから2時間目に負傷事故のピークがやってくる。と言うことは、連続作業の限界は2時間と考えて差し支えない。疲労で負傷事故を引き起こしている。
医者の中には疲労説よりも、人間の身体は2時間毎に眠気を催し、注意が緩慢になるという生理的な睡眠説をとる人がいる。どちらにしても連続作業はできないことになっている。
死亡事故は作業を開始してから3時間目にピークがやってくる。余程無理していることになる。連続作業2時間を越え、疲労が極に達した時に大きな事故になってしまっている。夕方の5時の時間帯にも死亡事故の多いのは、疲労に加え、さらに無理を重ねて作業するからである。
欧米では10時と3時にコーヒーブレイクと称し、必ず休息をとる。これは極めて合理的である。疲労で下がってしまった血糖値も甘いコーヒーを飲むことで補うことができ、また、気持ちの上でもリフレッシュできて能率的に次の作業に取りかかることができる。気持ちよく作業をし、加えて、事故を回避しようとするのなら、必ず2時間毎に、休息をとることが必要である。
夜の睡眠も人間生活には欠かすことはできない。これは身体の完全休息を意味する。一日の時間の3分の1を睡眠に当てることで活力を取り戻すのである。仮に睡眠を与えなかったら精神が錯乱し、やがて破滅の道を辿るであろう。
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村井信仁
農学博士
1932年福島県生まれ。55年帯広畜産大学卒。山田トンボ農機(株)、北農機(株)を経て、67年道立中央農業試験場農業機械科長、71年道立十勝農業試験場農業機械科長、85年道立中央農業試験場農業機械部長。89年(社)北海道農業機械工業会専務理事、2000年退任。現在、村井農場経営。著書に『耕うん機械と土作りの科学』など。
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