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エクセレント農協探訪記

兵庫県・神戸西農協

エクセレント農協シリーズも、今回で終わりである。掉尾を飾るにふさわしい農協組合長をインタビューしてきた。都市化や混住化が進む中、21世紀型農協のモデルと呼ぶべき兵庫県の神戸西農協である。今井和男組合長は、兵庫県農協中央会の会長も務める農協界の重鎮である。都市と農村の調和のとれた市民らと共生する農協のあり方を探ってみた。
ベジタ・コム・プラン推進で「農」、「住」調和目指す


 エクセレント農協シリーズも、今回で終わりである。掉尾を飾るにふさわしい農協組合長をインタビューしてきた。都市化や混住化が進む中、21世紀型農協のモデルと呼ぶべき兵庫県の神戸西農協である。今井和男組合長は、兵庫県農協中央会の会長も務める農協界の重鎮である。都市と農村の調和のとれた市民らと共生する農協のあり方を探ってみた。

 神戸市西農協は、新大阪方面から山陽新幹線に乗ると、西明石駅の少し手前の右側に本所ビルが見える。農協の管内は、海側から山地へ伸びている。西側は、この4月に完成した明石海峡大橋がある明石市。北側には刃物で有名な三木市。高度成長以降、神戸市のベッドタウンとして発達してきた地域である。多くの農地が宅地に生まれ変わった。管内の農家は超リッチである。

貯金は1500億円を突破する。共済もすごい。長期共済期末保有高は4800億円だ。金融事業が中心の都市型農協と思いきや、農産物の販売は90億円もある。県下では三番の売上高を誇る。都市型の農協でありながら、というよりも都市型だからこそといった方が正解のようだ。 そんな中での「ベジタ・コム・プラン」の推進である。農協が数年前からスタートさせた。「ベジタ」。ベジタブル、野菜のことである。「コム」。コミュニティ、地域社会のことだ。健康な作物作りの羅針盤、顔の見える流通開発、地域社会への貢献。この三つがコンセプトだ。「農」と「住」との調和を目指す。その端緒は農地の有効利用だった。今井組合長の考えを聞いてみよう。

 まず「住」からの要請があった。神戸の町が西へ発展したのは高度成長期のこと。昭和45年には、市街化区域と市街化調整区域の線引きがあった。これが契機で開発の波が急ピッチで進んだものの、開発でスプロール化が起きた。国道沿いは利用されるが、国道から離れた地域は手つかず。これを放置すると農地の資産価値が減少しかねない。そこで農協は、農地を軸にした面の整備に乗り出した。農協に区画整理の専門的な部署を設けたのもそんな理由からだった。今の緑農開発部のことである。

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