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【新・農業経営者ルポ】
過疎の中山間地に経営の可能性を見つける
- 高木正美
- 第47回 2008年05月01日
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農業経営での成功を信じ役場勤めから転身
高木正美が町役場を辞める時、心に決めたことがある。
「農業で町長より高い車に乗ってやる」である。そして今、高木はトヨタのセルシオに乗っている。本当はベンツにしたかったが、「それはまずい」と父に止められたからだ。
体育教師を目指していたが、それが果たせずに勤めた町役場だった。しかし、その職場が高木を農業へと導いた。町役場では税務課員として働いた。申告指導のために農家を訪ねると、農家は決まって「農業では食ってはいけない」と話した。また、誰もが農業や林業、そして地域の衰退のボヤキを語っていた。
そうした話を聞くうちに、ほとんどの農家が経営の収支など考えていないことを知る。そもそも農業という自らの「事業」を成り立たせようという意識がないのである。
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高木正美 タカギマサミ
岐阜県大垣市。1963年岐阜県生まれ。1985年に芦屋大学教育農学部を卒業後、旧上石津町役場の税務課に就職。農家の申告指導などにあたる。1990年、役場を退職して就農。現在は耕作地22haのうち15haで水稲を作付けし、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」などを栽培して米穀店などに販売している。また、冬季には山林で材木の切り出し作業も行っている。取引先は米穀店のほか業務筋を中心に一部JA、個人客。
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