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農業情報クリップ

1998年7月~8月 農業情報ピックアップ

【8/16 日本各地で移入種繁殖 生態系や農業に被害も】

 筑波大の鷲谷いづみ助教授は、ハウス内でのトマトなどの授粉作業の省力化のために、欧州から輸入されたセイヨウオオマルハナバチというハチの一種が北海道で野生化していることを確認した。

 ペットやレジャー用として、あるいは畜産の飼料に紛れ込んでと、日本にはさまざまなルートで外来の動植物が侵入している。移入種は、ほ乳類だけでも三十種類以上が確認され、固有の生態系に悪影響を与えることが心配されている。

 沖縄県や鹿児島県の奄美大島ではハブの天敵として輸入されたマングースが大量に繁殖。アマミノクロウサギなどの貴重な野生動物の生息に悪影響を与えることが心配され、環境庁が対策を検討中。北海道や岐阜県では、北米のアライグマが野生化して農業被害をもたらしている。(共同)


【8/17 ゴルフ場の農薬汚染増加傾向か、47都道府県が調査】

 環境庁は17日、各都道府県が一九九七年度に実施したゴルフ場の農薬による水質汚染の調査結果をまとめた。対象ゴルフ場は過去最高の千九百九十カ所で、うち北海道、埼玉、福井、沖縄の四道県で、同庁の定める農薬濃度目標(指針値)を超えたことがわかった。沖縄県内のゴルフ場で除草剤のトリクロピルが指針値(一リットルあたり〇・〇六ミリグラム)の約六倍にあたる〇・三五ミリグラムを検出したほか、埼玉県内で殺虫剤のピリダフェンチオン、福井県内で殺虫剤フェニトロチオン、北海道内で殺菌剤のオキシン銅と、計四ゴルフ場で四農薬が指針値を超えた。(朝日)


【8/19 母乳中に高濃度農薬】

 母乳のダイオキシン汚染が懸念されているが、それよりもはるかに高い濃度の農薬が日本女性の母乳中に含まれていることが九州大と福岡県保健環境研究所の共同研究で明らかになり、同大医療技術短大部の長山淳哉助教授(環境衛生学)が十九日、ストックホルム大学で開かれている国際学会「ダイオキシン’98」で報告する。

 検出されたのは、いずれも環境庁研究班が環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)の疑いがあると指摘する、DDT、ヘキサクロロシクロヘキサン(HCH)など五物質。高い毒性があり、環境中で分解しにくいことから、いずれも現在、日本では使用されていない。(読売)

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