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【江刺の稲】
農業を金縛りにしてきたもの
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第35回 1998年12月01日
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すでに日本中に食べ残しの残飯が山と溢れる時代になり、農家の多くが経済的には農業に依存せず資産管理的な農業になってからも、戦時立法あるいは国家総動員体制の名残りともいえる「食糧管理法」が、ついこの間まで農業界の精神を金縛りにしていた。
すでに「食管法」は無い。しかし、この間、農業人たちを縛ってきたのは「食管法」の法規そのものではなく、それを温存させ続けてきた農業界を支配してきた精神風土なのである。そして、多くの農家とその関連業界人を含む農業関係者たちは、まだ、その後遺症に苦しんでいる。
すでに「食管法」は無い。しかし、この間、農業人たちを縛ってきたのは「食管法」の法規そのものではなく、それを温存させ続けてきた農業界を支配してきた精神風土なのである。そして、多くの農家とその関連業界人を含む農業関係者たちは、まだ、その後遺症に苦しんでいる。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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