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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

群馬県・澤浦彰治さんの場合

日本の火山灰土は、土壌に良好な物理性を与える一方、ミネラル分が乏しく化学性の面ではあまり寄与しない。特に未熟な火山噴出物が多量に含まれる場合、有効土層内で栄養供給源として機能する土の量を減少させることにもなりかねない。そのような土壌環境の中、コンニャク栽培で、石灰過剰による収量の減少・腐れに直面している群馬県昭和村・澤浦彰治さんの場合。
 「農業はビジネス」と位置付ける澤浦さんは、28人の出資農家から成る有機野菜生産グループ 野菜クラブの代表取締役であり、新たにコンニャクの自社加工場を建てたグリーンリーフの社長でもある。澤浦さんは、これからの農業を変えるのは、やる気のある若者だ、と語る。


澤浦 「農業経営者」というタイトルを見て、農業は正に事業として考えないといけない時代だと思うのです。

関 代々のものを守って自分の役割を終える―自分達の親の世代まではそういう形でしたが、今はそういう事だと責任が果たせなくなってきている。

澤浦 昔の人達は、自給自足で代々に渡していましたが、今は自給自足では却って代々に渡せず、皆辞めていってしまいます。

関 結果、兼業で違う業をやり、そうなると最終的には、責任が果たせなくなる。投資も雇用もできない、家族労働でやっていても、小遣いも払えない、そんな中で痩せ我慢の試合をしていても、それは業ではないですからね。

 さて、コンニャクについてですが、うちで少しコンニャクを作ってみたことがあるのですが、その一部に化学肥料が多量に掛ったことがあり、そこだけ全く採れなかったという経験があります。それで、コンニャクは肥料濃度に過敏な作物だなと思いました。作物は本来、ちゃんと吸収できればもっと少ない肥料で育つものだと思うのです。

澤浦 コンニャクの無農薬栽培を始めて7年程になりますが、3年前より土壌分析を受け、それに基づいた肥培管理を行い始めました。しかし、だんだん悪くなってきて、今年は惨澹たる状況です。

 コンニャクは選別などの準備を2月頃から始め、3、4月に肥料撒き、種イモを植える時期は5月10日頃です。

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