記事閲覧
【特集】
今、こんな品種が求められている!?
- 編集部
- 1999年02月01日
- この記事をPDFで読む
同じように手をかけて、同じように苦労して作るのならばやはり効率の良いものを作るのが当たり前だろう。この時期「さて今年は何を作ろう…」「今年は何か新しいものに挑戦しよう」と考えている方も多いのではないだろうか。どうせ新しいものに挑戦するなら、これから可能性の大きなものに挑戦してみては如何だろうか?ここでご紹介するのは、今後注目を集めるだろうと思われる作物だ。あるものは時代の流れから、女性を中心に「流行り」それが日本人の生活に定着しつつあるもの、それでいてまだあまり日本では生産されていないもの。そしてもう一つは、プロ?の消費者であるお母さんたちの「美味しい」と言う意見が、種苗メーカー、生産者、そして流通までも動かしてしまった作物だ。どの作物にも共通しているのは、レストランや一般消費者の「美味しい」という声から生まれたものだということ。これからは、消費動向という情報をどれだけ早く、正確につかむかが、生産者にとってますます重要なこととなりそうだ。
調理用トマトって何?
「トマトを主役として考えるからいけないんです。脇役だと考えればもっと色々なことが考えられるし、トマトの需要ももっと増えると思います」というのは株式会社サングローブフード代表取締役社長の安斎良邦氏だ。そして「ちょっとアレ持って来てくれ」と内線電話で社員の方に持ってこさせたのが「サンクックトマト」だった。
テーブルの上に置かれた黒い箱の中のトマトを見てビックリしてしまった。何に驚いたかというと、その鮮やかな赤、触ってみるとかなり硬い。そして「これが1週間前に収穫したものです」とお聞きして、さらに驚いてしまった。
収穫してからずっと常温のオフィスに置かれていたにもかかわらず、緑のヘタの部分こそ乾燥しているものの、実は取り立てのものとほとんど変わらないほどみずみずしいのだ。だから生産者にとっても非常に扱い易い。
「日本ではトマトの収穫というと、一つ一つ宝物を扱う様に、収穫するわけです。しかしこの調理用トマトのサンクックは、大きなバケツにぼこぼこと投げ入れてしまうんです。そうしても傷付かないんですね」このトマトに興味を持ったトマト農家の人が収穫作業を手伝いにきてびっくりしたというほど、扱い易い。 安斎社長自慢の「サンクックトマト」はこれまで日本ではほとんど流通していない「調理用トマト」だ。
「あえて、調理用トマトと呼ぶようにしています」とのこと。その理由は、現在日本ではトマトを生食用と、そしてジュースやケチャップ等に使う加工用の2種類にしか分類していない。今まで日本には調理用トマトという分類自体がなかったのだ。「私どものトマトもこれまでの分類では、加工用ということになってしまうんです。でも、実際に御覧になってわかるように、潰してしまう加工用のものとは全く違う。もちろん始めにも申し上げたように、生食で料理の主役として使うわけではありませんが、名脇役としての役割を果たすものなんです」(安斎社長)。
もともと外国では非常にポピュラーな調理用トマトだが、日本ではここ数年流行りだしたイタメシ屋(イタリアンレストラン)の影響で一般消費者にも知られるようになってきた。そしてイタメシ指向はブームに終らず、しっかり現代人の食生活に定着しつつある、今後この料理で使うトマトが求められるのは想像に難くない。
「だいたい日本には、トマトの種類が少なすぎるんです。外国に行ったことのある方はおわかりだと思いますが、向こうでは本当に色々な種類のトマトが売られています。色もそうですし、大きさも、形も千差万別です」。(安斎社長)
トマトは料理の名脇役!!世界にはたくさんあるのに日本には少ない調理用トマト
調理用トマトって何?
「トマトを主役として考えるからいけないんです。脇役だと考えればもっと色々なことが考えられるし、トマトの需要ももっと増えると思います」というのは株式会社サングローブフード代表取締役社長の安斎良邦氏だ。そして「ちょっとアレ持って来てくれ」と内線電話で社員の方に持ってこさせたのが「サンクックトマト」だった。
テーブルの上に置かれた黒い箱の中のトマトを見てビックリしてしまった。何に驚いたかというと、その鮮やかな赤、触ってみるとかなり硬い。そして「これが1週間前に収穫したものです」とお聞きして、さらに驚いてしまった。
収穫してからずっと常温のオフィスに置かれていたにもかかわらず、緑のヘタの部分こそ乾燥しているものの、実は取り立てのものとほとんど変わらないほどみずみずしいのだ。だから生産者にとっても非常に扱い易い。
「日本ではトマトの収穫というと、一つ一つ宝物を扱う様に、収穫するわけです。しかしこの調理用トマトのサンクックは、大きなバケツにぼこぼこと投げ入れてしまうんです。そうしても傷付かないんですね」このトマトに興味を持ったトマト農家の人が収穫作業を手伝いにきてびっくりしたというほど、扱い易い。 安斎社長自慢の「サンクックトマト」はこれまで日本ではほとんど流通していない「調理用トマト」だ。
「あえて、調理用トマトと呼ぶようにしています」とのこと。その理由は、現在日本ではトマトを生食用と、そしてジュースやケチャップ等に使う加工用の2種類にしか分類していない。今まで日本には調理用トマトという分類自体がなかったのだ。「私どものトマトもこれまでの分類では、加工用ということになってしまうんです。でも、実際に御覧になってわかるように、潰してしまう加工用のものとは全く違う。もちろん始めにも申し上げたように、生食で料理の主役として使うわけではありませんが、名脇役としての役割を果たすものなんです」(安斎社長)。
もともと外国では非常にポピュラーな調理用トマトだが、日本ではここ数年流行りだしたイタメシ屋(イタリアンレストラン)の影響で一般消費者にも知られるようになってきた。そしてイタメシ指向はブームに終らず、しっかり現代人の食生活に定着しつつある、今後この料理で使うトマトが求められるのは想像に難くない。
「だいたい日本には、トマトの種類が少なすぎるんです。外国に行ったことのある方はおわかりだと思いますが、向こうでは本当に色々な種類のトマトが売られています。色もそうですし、大きさも、形も千差万別です」。(安斎社長)
会員の方はここからログイン
編集部
今、こんな品種が求められている!?
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)