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調理用トマトと言える条件は、「主役の食材の邪魔をせず、それでいて主役の味を引き立てる事ができ、当然主役によって演技を変えることもできる能力も持っていることも必要」(安斎社長)だ。
現在日本で最も多く流通している生食用トマトでは糖度が高すぎて、脇役としては主張が強すぎて失格。しかしサンクックトマトはまさに、その条件を十分に持ち、名シェフの塩一振り、コショウ一振りで絶妙な味に仕上がるのだ。また果肉が厚く、やや固めで調理しても崩れてグチャグチャになることもない。実際にレストランで使ってもらっても大変好評で、「是非今後も使いたい」という答えが返ってきたと言う。
サンドイッチやハンバーガーに向くトマトを求めてメキシコ、そしてイスラエル
安斎社長とこのトマトとの出会いは3年前の11月にさかのぼる。当時安斎社長はパンにはさんで使えるトマトを探して世界中を飛び回っていた。そしてメキシコでジェル状の部分の少ない、果肉のしっかりしたトマトを見つけた。種はイスラエルのものだった。
「日本で一般的に栽培されているトマトでは、水分が多すぎて柔らかいので、パンにはさんでは使いにくい。考えてみれば、外国はパンを食べる文化ですから、こういうトマトがあって当たり前なんですね」(安斎社長)。
直ぐにイスラエルの友人に種を手配してもらったが、その種がやっと届いたのが2年前。さっそく福島県の生産者に作ってもらった。そして今年は熊本、神奈川、茨城、福島、北海道、特に福島と北海道では露地栽培を予定している。
飽和状態のトマト市場、調理用トマトに活路
これからのトマト市場の見通しはどうなのだろう。
「私たちは本来仲卸の仕事をしています。仲卸の目から見ると日本の現在のトマト市場というのは、もう飽和状態だと思うんです。それは、生食用のトマトが流通量の大部分を占めているからです。でも現在はほとんどのレストランが缶詰を使っている調理用トマトが国内で生産され、流通するようになれば、トマトの流通量はもっともっと増えると思います。
実際にレストランでは缶詰ではない生鮮の調理用トマトを使いたがっていますし、一般の消費者の方たちもレストランで食べるだけではなく、『自分で家庭でも、トマトを調理したい』という人たちが多くなってきています。確かにまだ一般的とは言えないかもしれませんが、これは、私たちがトマトを売る時に、調理法を一緒に提案することで、どんどん増えると思います」(安斎社長)。
現在日本で最も多く流通している生食用トマトでは糖度が高すぎて、脇役としては主張が強すぎて失格。しかしサンクックトマトはまさに、その条件を十分に持ち、名シェフの塩一振り、コショウ一振りで絶妙な味に仕上がるのだ。また果肉が厚く、やや固めで調理しても崩れてグチャグチャになることもない。実際にレストランで使ってもらっても大変好評で、「是非今後も使いたい」という答えが返ってきたと言う。
サンドイッチやハンバーガーに向くトマトを求めてメキシコ、そしてイスラエル
安斎社長とこのトマトとの出会いは3年前の11月にさかのぼる。当時安斎社長はパンにはさんで使えるトマトを探して世界中を飛び回っていた。そしてメキシコでジェル状の部分の少ない、果肉のしっかりしたトマトを見つけた。種はイスラエルのものだった。
「日本で一般的に栽培されているトマトでは、水分が多すぎて柔らかいので、パンにはさんでは使いにくい。考えてみれば、外国はパンを食べる文化ですから、こういうトマトがあって当たり前なんですね」(安斎社長)。
直ぐにイスラエルの友人に種を手配してもらったが、その種がやっと届いたのが2年前。さっそく福島県の生産者に作ってもらった。そして今年は熊本、神奈川、茨城、福島、北海道、特に福島と北海道では露地栽培を予定している。
飽和状態のトマト市場、調理用トマトに活路
これからのトマト市場の見通しはどうなのだろう。
「私たちは本来仲卸の仕事をしています。仲卸の目から見ると日本の現在のトマト市場というのは、もう飽和状態だと思うんです。それは、生食用のトマトが流通量の大部分を占めているからです。でも現在はほとんどのレストランが缶詰を使っている調理用トマトが国内で生産され、流通するようになれば、トマトの流通量はもっともっと増えると思います。
実際にレストランでは缶詰ではない生鮮の調理用トマトを使いたがっていますし、一般の消費者の方たちもレストランで食べるだけではなく、『自分で家庭でも、トマトを調理したい』という人たちが多くなってきています。確かにまだ一般的とは言えないかもしれませんが、これは、私たちがトマトを売る時に、調理法を一緒に提案することで、どんどん増えると思います」(安斎社長)。
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編集部
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