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土門剛の「なんで?どうなる!」ニッポン経済

カンフル剤で景気回復が望めるのか?

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いを致します。読者諸兄にとって、今年こそ良い年でありますよう。正月、ご近所のお寺に行って、皆様の分まで願をかけてきましたよ。
 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いを致します。読者諸兄にとって、今年こそ良い年でありますよう。正月、ご近所のお寺に行って、皆様の分まで願をかけてきましたよ。

 でも上がりませんね。株価は。新年になっても。年末にはあれだけのカンフル注射をしたんですよ。景気浮揚のため史上最大の二四兆円の財政支出。来年度の国家予算は八一兆円でしょう。その三分の一近いものをつぎ込んだんですよ。普通なら株価が正月のタコのように舞い上がってもおかしくないのにね。

 今回のカンフル注射の意味。金庫番の宮沢喜一蔵相でさえ、

 「一回から、ハマの大魔人が登板してきたようなもんですよ」。

と、こうおっしゃってんですよ。 大魔人。横浜ベイスターズの佐々木主浩投手のことですが、ピンチをピシャッと抑えてくれるエース・ピッチャーのことなんです。二四億円の財政支出は、まさに平成大不況の大ピンチを切り抜ける救世主の役割を果たしてくれると期待したんです。

 ホント、ハマの大魔人が一回から登場なんて、大ピンチもいいとこですね。それぐらいだから、株価もせめて日経平均で一万五〇〇〇円台はキープして欲しかった。大盤振る舞いした宮沢蔵相は、特にそう思っているんではないかな。それが年が明けても一万三〇〇〇円台がやっとこさだ。

 原因はナーンだろ。ここは一つ、その根本的な原因を突き止めることが大切ではないですか。病状の正確な把握なくして、正しい病気の治療法はつかみ得ないと思いますよ。

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