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農・業界

(株)ホーブ (北海道東神楽町)、夏秋イチゴの新品種を開発

  • 編集部
  • 2008年04月01日
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夏秋イチゴ「ペチカ」を主力商品とする(株)ホーブ(北海道東神楽町・橋巖代表取締役社長)が、イチゴの新品種を開発し、農水省に品種登録申請した。
耐暑性の向上で国産シェアの拡大狙う

 夏秋イチゴ「ペチカ」を主力商品とする(株)ホーブ(北海道東神楽町・橋巖代表取締役社長)が、イチゴの新品種を開発し、農水省に品種登録申請した。

 今回開発されたのは、「ペチカプライム」と「ペチカサンタ」(ともに仮称)の2品種。「ペチカ」に一季成り品種を掛け合わせたもので、猛暑にも強いのが特徴だ。同社生産事業部の有馬康部長は「ペチカは8月後半~9月になると、乱形果が発生するなど品質が低下する傾向があったが、新品種は安定した収量が見込める。高温期でも品質の落ち込みが少なく、秀品収量は4~5割ほど向上する」と自信を見せる。

 主に北海道や青森県向きに開発された「ペチカプライム」は、良形果になりやすく、摘果や選果といった作業を軽減する効果も見込める。果実が比較的硬く、輸送性に優れるのもメリットのひとつだ。甘さと酸味のバランスがよく、生食用にも十分に適している。

 一方、主に山形県以南向きの「ペチカサンタ」は、粒揃いになる傾向があり、ニーズの高い9~20gの間に収穫の8割が収まる。酸味がやや強く、ケーキなどの加工需要に向く。

 夏秋イチゴの国内需要は4500tといわれるが、現在のところその大半を米国産が占め、約1割にあたる450tを「ペチカ」が担っている。同社には北海道を中心に全国約300名の契約生産者がおり、より耐暑性に優れた2品種をそれぞれの適地に導入することによって、国産シェア全体の底上げを図る見込みだ。

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