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【農・業界】
長野県南信農業試験場 (長野県高森町) 信州でも夏秋イチゴの新品種
- 編集部
- 2008年04月01日
果肉カット面を赤くし洋菓子需要に対応
高単価であると同時に、国内需要の大きい夏秋イチゴについて、各地で技術革新が進められている。
長野県南信農業試験場(長野県高森町)は、同県内の夏秋イチゴで主力品種となっている「サマープリンセス」の欠点を克服し、生産量の拡大を見込める新品種を開発した。
もともと同試験場が開発した「サマープリンセス」は果肉が白く、カットして利用することの多い洋菓子需要に対しては、見栄え上不向きな問題を抱えていた。そこで同試験場では、2002年より新品種の開発に着手。「サマープリンセス」に果肉の赤い「紅ほっぺ」を掛け合わせ、カット利用にも適した新品種を作り出した。品種名まだ決まっていない。
同試験場の木下義明研究員は「小玉になりやすい傾向があるので摘果をした方がよいが、収量はサマープリンセスとほぼ同等。ランナーの発生が多いので増殖させやすく、またサマープリンセスで発生していた白はくろう果がほとんど出なくなった。苗の供給体制を整えた上で、2009年度以降に普及させていきたい」と語る。
長野県内の夏秋イチゴは、主に標高1000m以上の冷涼地で栽培されている。高原野菜で有名な川上村などを中心に約7.5haで作付けされており、そのうちの9割ほどを「サマープリンセス」が占めている。
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