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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

沖縄県北大東島・上地勝也さんの場合

関:上地さんは、クローラのトラクタを使っているなど、土壌改良には大変な努力をされておられると聞いていますが。

上地:『農業経営者』を読んで、諸岡のクローラを購入しました。それと、スガノ農機のプラウ、根切りサブソイラなどを使うことを心掛けています。特に、固い土の北大東島では、けん引力が強く、接地圧の小さいクローラが必要です。サブソイラをめいいっぱい引っ張ることができるのもクローラだからだと思います。

 同時に、サトウキビは新植の場合も株出しの場合も、大型のハーベスタやトラクタが何度も圃場に入るわけですから、密圧の原因となります。ですので、私は新植時のプラウ耕以外にも施肥やカルチ作業に合わせて、サブソイラで土壌を膨軟にするように努めています。

関:全く正しいやり方だと思います。そういう上地さんの努力の上に、点滴灌漑の設備が上地さんの畑に入れば最高の収穫を得ることができるのではないでしょうか。現在上地さんは、タンカーで水を運んで散水されているとのことですが。

 点滴灌漑技術は、イスラエルという作物栽培にとって環境条件の悪いところで生まれてきた技術です。単に点滴灌漑のハウツーを入れるのではなく、その背後にある科学的なもの、意味、知識を取り入れ使用していけば、沖縄や北大東島で大きな可能性を持った技術ではないでしょうか。


圃場・改善のポイント/土のしくみ・はたらきを知る
亜熱帯土壌に取り組む


 世界地図を広げると、現在、その農業生産力が高い地域は温帯域に集まっています。

 地球の温帯域は適温と適当な雨量によって、土壌も農業生産力の高い、チェルノーゼム、褐色森林土に代表されるように、腐植を多く含み、保肥力が高く、pHも中性域を示し、作物の必要とする塩基栄養分も適量に含み、表層部から深い作土層を確保できる物理性があるなど、何を取っても農業生産に有利な条件を備えている土壌が生成されていることが特長です。

 これに加えて、よく発達した交通網、肥料の供給や灌漑設備が充実していることも有利性の中に挙げられるでしょう。

 また、温帯域では社会、経済の集約化もされており、その食糧の需要の高さが土地集約型農業を成立させていることも、生産性を高めている一因になっています。

 この温帯域に対して、今後、その取り組み方次第によっては、その生産力が一挙に急上昇する可能性を持った地域がありますが、それは亜熱帯、熱帯域です。

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