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特集

お天気先取りの経営戦略

KISS(栗山町農業情報システム)の概要

農事組合法人 勝部農場代表
勝部征矢さん
〒068-0362
北海道夕張郡栗山町円山205
TEL.0123-85-2266


【気象情報をどう活かすか】

 日本最大の150haという麦単作経営をされている北海道夕張郡栗山町の勝部征矢さんについては本誌36号「農業経営者ルポ」で紹介している。勝部さんは、インターネットを使って2つの情報源から気象情報を入手している。一つはウエザーニューズ社からCS(衛星放送)で配信される企業用気象情報で、もう一つは栗山町農業情報システムという、JA栗山内に設置された情報センターのコンピューターから配信される気象情報である。

 1日に40haの畑に施肥や播種を行う作業体系を確立している勝部さんにとって、作業日程の設定は大変重要なものとなる。「雨が何十ミリ降ったら、この畑で何日くらい、あの畑で何日くらいで(トラクタが)入れるか。」それを知るためには、降水量をデータとして入手すること、そして自分の各圃場が実際何日後に入れるようになったかを確認し、記録を付けていくことによって精度の高い情報となって蓄積されていく。

 気象衛星ひまわりやレーダーの情報も見る。高気圧、低気圧、前線がここにあって、現在雨がどこで何ミリ降っているか。自分の圃場ではどのくらいで雨になるのか、晴れるのか。雨ならばどのくらい降りそうなのか。もちろん天気予報も見るが、天気図を見て自分でも考える。「天気図を読めなくても、見ていれば堪が養える。天気に関心を持つことによって、天気に追われるのではなく、天気を追いかけていくことができるのではないか」と勝部さんは言う。

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