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農業が成長産業になるための布石とは
資源と資産を混在させたままの農地法。農業で食べている比率が圧倒的に低い農家の実態。これらが農地の流動化、自由競争を妨げている。ここに経営マインドと優秀な人材がそろった大企業が参入すれば、閉塞感を打ち破る決定打となる。それが経済界からいわれる指摘だ。著者もその一人であったと告白する。
だが現場取材を進めるにつれ、企業もまた農地法に縛られ、大企業といえども農業のプロなしには成功できないなどの現実を知っていく。経済畑の著者が農業をどう理解し、その視点がどう変わっていくかが手に取るようにわかる。農業技術通信社のドバイツアーにも同行し、本誌でおなじみの生産者も数多く登場する。
著者は農地法を超越する農地関連法の誕生に期待を寄せる。一方で「農業関連書籍には客観的に書かれたものが少なく、基準線を見出すことすら簡単でない」という指摘も。その問題の解決を目指す一人として、反省させられる一冊でもある。(青山浩子)
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