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食品衛生の世界基準とは
ユッケ事件に続いてヨーロッパでも大規模な食中毒が発生、多くの死者が出るなど食の安全への信頼が根底から揺らいでいる。国内では福島第一原発事故の影響で、世界一安全といわれた日本の農産物への信用は完全に失墜した。多くは風評被害だが、世界はそうは見ていない。輸出は一時ストップし、国際競争力の強化もリセット状態になっている。
こうした状況の中で発行された本書は、「ハザード分析必須管理点(HACCP)システムおよびその適用のためのガイドライン」をはじめ「食品の微生物学的基準の確立と運用のための原則」など最新版のコーデックス規格を網羅した基本テキストで、食品衛生の世界標準となるものだ。
携帯電話をはじめ独自の基準で走ってきた日本のモノづくり。しかし今、世界は日本の食品衛生基準に強い疑問を抱いている。農場から食卓まで、その過程に関わるすべての者に、食品安全に向けた万全の衛生管理が求められている。日本農業復興のためには国際基準の理解と推進が欠かせない。世界で勝負しようという関係者は必携だ。(岩本嘉之)
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