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サッカー界から学ぶ今シーズンの迎え方
時代の先駆者としての生き方、心構えは、サッカーの世界からも教わることが多い。「キング・カズ」の異名を持つ著者は、多くのプロスポーツ選手が30代で選手生活を引退する中、44歳になる今年も現役のプロサッカー選手としてチームを牽引している。
昨今は野球でもサッカーでも、海外の有名チームでプレーする日本人選手が珍しくない。しかし、著書が16歳でブラジルに渡ったのは、当時としては異例だった。Jリーグの発足後も、数々の名門チームでプレーしてきた彼の姿は記憶に鮮明である。本書は、日本のプロサッカー界の成長とともに人生を歩んできた彼が、5年間にわたり綴ってきたコラムの総集編である。
「前年以上の自分をつくる」「言い訳をする前に努力を」「楽しくなるかつまらなくなるかは自分次第」
――本書に綴られた言葉は、サッカーを超えて響いてくる。一年を通じて戦った結果を問われ、毎年、契約更新を協議する彼の姿は、農業経営にも通じる。今シーズンを迎えるにあたって、ぜひ一読おすすめしたい一冊だ。(加藤祐子)
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