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BOOK REVIEW

生きるチカラ

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著者:植島啓司
定価:735円(税込)
 出版社:集英社新書


生きるのに正しいも間違いもない

 現代人にとって、幸福とは何だろう。世間を見ていると、どうもそれは「災いのない人生」を意味しているらしいと感じることがある。災い、つまり人生の安泰を妨げるリスクを迂回した生き方、それが多くの人が抱く幸福のイメージになっているのではないだろうか。

しかしいったい人生で起きる何が災いなのかを判断するのは意外と難しい。貧乏や病気、失敗や挫折、失恋や裏切りは災いなのか。実は、我われが生きる意味を知るのは、自分に降りかかった災いによってではないか。旅する宗教学者にしてギャンブラーでもある著者は、そう問いかける。

リスクを避けることばかりに気を遣っていると、人間は臆病になる。だが「怯えがあるうちは人は決して幸せになれない」と著者は言う。つまり幸福になろうと災いを避けているうちは、幸福になれないという逆説がそこにある。災いを災いと捉えないところから、生きるチカラは養われていくのだ。でも、いったいどうやって?それはこの本を読めばわかる。 (田中真知)


生きるチカラ
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植島 啓司
集英社 (2010-07-16)
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