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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

愛知県一宮市・山口誠さんの場合

 山口さんのハウスの土は砂質系の素晴らしい素因を持った土です。

 土壌分析の結果、塩基交換容量が8mg当量と値が低いことを、ご本人は気にしておられ、これを高めるための資材も施用した経緯があるようですが、この数値であれば特別に改善しなければならない理由はありません。

 塩基交換容量について言えば、日本の耕地の平均値は20mg当量なので、それと比べると低いということになります。これに処するには、作物根に悪影響を及ぼさないように、肥料分、塩類の濃度が上昇し過ぎないような方法を採ればよいのです。

 砂質土壌で塩基交換容量が2や3という場合、この数値だと、石灰、マグネシウムの交換性塩基の絶対量が不足することから、結果的に石灰と苦土の供給不足を起こしてしまうので、塩基交換容量を高めるための対策が必要となってきます。

 この対策として、腐植の含有量を向上させることを考え、粗大有機物を入れるということになります。この場合は、ある程度多くの量を必要とします。

 堆肥のような粗大有機物を施設土壌に入れるときの注意点として、施設内の温度が高いとその分解が急速に進み、土中の硝酸濃度が極端に高くなってしまうことがあります。

 有機質肥料やボカシ肥料でも当然この現象が起きます。

 それらの入れる量を考えることも一つの手ではありますが、有機系では適正な時期と量の肥料成分を確実に供給することは困難と考える方が施設栽培の入門者にとっては得策と考えます。

 山口さんは、土の物理性と生物性向上のために有機物を入れてきたと話されていますが、砂質土の物理性を改良する必要性はこの段階ではあまりなく、むしろそこでは肥料成分の過剰供給が問題となってきます。それは総量として過剰になるということが問題なだけではありません。一時的に多量の無機化した成分が溶出してくるのです。

 これでは砂の優れた物理性も相殺されてしまいます。

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