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【BOOK REVIEW】
野菜づくりとクルマづくり出逢いの風景
著者:岩田重敏 |
トヨタ方式を農場に導入するとどうなる?
トヨタの生産方式が導入されると現場はどう変わるのか?トヨタと全農の両幹部の会合がきっかけで、トヨタの幹部がベビーリーフの生産法人(株)TKF(茨城県)に2年間で5回訪問した。従業員の動作を観察し、どこをどう改善すれば作業を効率化できるのかを具体的に指摘し、TKFが実際に改善していくよ様子をまとめたものが本書である。
「パックを詰める人がコンテナから作物を取り出す時、10cm以上も手を動かすのは無駄。高さの低いコンテナに変えたら?」「ハウスの天井に滑車をつけて収穫物を空中で運べば畝間は不要では?」とトヨタらしい指摘をしていく。TKFもどん欲に改善に取り組み、実際に生産性を上げていく。固定観念を排除した提案はあらゆる生産現場で導入できそうだ。
実はトヨタ自身、作業のムダやバラツキに悩んできた。張富士夫会長も「トヨタの最大の問題点は“作りすぎ”だった」と振り返る。だが地道に改善をくり返した結果、世界に冠たる企業にのし上がった。農業と工業は相違点ばかり指摘されるが、共通点も多いことに気づかされる。(青山浩子)
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