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特別企画

こんな時代だから自分で売る
―お客様に選ばれる販売の工夫と心意気―

お米は低価格の時代を迎えつつある。スーパーに行けばいつでも安くておいしいお米が売っている時代である。そんな中、いかにしてお客さんに自分のお米を買っていただくか。このページでは、直接販売に取り組む農業経営者たちが、どう販売に工夫を凝らし、その心意気をお客さんに伝えているのか、3つの事例を挙げ紹介する。(協力 三好かやの)
あぐりぱぁく
小林農園

〒339-0023
埼玉県岩槻市野孫226
TEL:048-798-1289


 私たちは、都市近郊の岩槻市で、作業受託を中心にお米の栽培と販売を手がけています。わが家の売り方は、昔から「庭先対面直接販売」。つまりお客さんが直接玄関先に足を運んで下さり、その場でお米を手渡すのです。

 日中は、家族全員外で作業をしているのでお客さんが直接田んぼやハウスまで私たちを呼びに来ることも少なくありません。

 販売価格はコシヒカリの玄米が30kgで1万円。もち米も30kg1万円。それ以外の品種のお米は30kg9000円です。5kg、10kg単位でも販売しますが、30kgで買う方がほとんど。精米は無料でサービス。丸七製作所の「(七)エコースター吸引籾精米機」を使っています。他県産のコシヒカリに比べれば、価格的にもダンゼンお得。ワラや籾殻をはじめ、有機質の肥料をたっぷり使っているので、決して味も産地の米に負けないと自負しております。

 特別高く売るための工夫などはしていませんが、売り手である私たちが、買い手のお客様の顔を見て、話をしながらできる販売。そしてお米について何か聞かれても、答えられるよう努力しています。販路拡大についても、特別なことはしていません。私共の場合、買っていただいた方の口コミが何よりのPRです。お客様が直接車で買いに来て、その場で代金を支払ってくださるので、直売のネックとなる運送費や、代金回収の手間やコストもゼロ。その分を価格に反映できるのも、消費者の近くで米作りする者の強みでしょう。

 これからも「すりたてでおいしい、価格的にもダンゼンお得」なあぐりぱぁくのお米を地元の方にたくさん食べていただきたいと思っています。(小林優子)

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