ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

女だからの経営論

モンシロチョウが飛び交う田んぼ

「富山にすごい米を作る人がいる」そう教えてくれたのは、前回取材した長野県東部町の楢原由紀子さんだった。同じ米農家の人がいうんだから間違いない。ぜひその稲を見てみたいと思い立って出かけたのが、富山県上市町の野田アケミさんの田んぼである。
モンシロチョウが飛び交う田んぼ


「富山にすごい米を作る人がいる」

 そう教えてくれたのは、前回取材した長野県東部町の楢原由紀子さんだった。

 同じ米農家の人がいうんだから間違いない。ぜひその稲を見てみたいと思い立って出かけたのが、富山県上市町の野田アケミさんの田んぼである。

「すごい稲で思わず田んぼの前で車を止めちゃった。完全無農薬で雑草も生えているんだけど、それに負けないすごい稲なの。ゼオライトっていうのを使っているらしい。硫安も信じられないくらい投入するんだって」

 と、楢原さんがいっていた、その姿をぜひこの目でと思ったのだが、稲刈りは既に終わった後だった。ああガッカリ。それでもと、稲刈り後の田んぼに入らせてもらった。

「なんだかふわふわしてますね。足の裏が気持ちいい」

 さらに、減反でジャガイモを植えていた場所にも連れて行ってもらった。既に収穫は終わっており、一面に草が生い茂っている。その勢いも半端じゃない。それでも地面は「ふわふわ」している。

 ふと目を上げると、季節外れのモンシロチョウが飛んできた。

「あれ、チョウチョですね。まだいる、まだいる、あれあれれれれ!!」

 あっちでヒラヒラ、こっちでヒラヒラと、どこからこんなに集まってきたのかわからないくらい、たくさんのモンシロチョウが飛び交っている。しかも野田さんの田んぼの上だけなのだ。隣の田んぼにいたチョウも、いつの間にかこちらへやって来ている。

「ふふ、チョウチョだって気持ちのいい場所がわかるのよね」

 と、微笑む野田さん。うーむ、「気持ちのいい土」には、どんな秘密があるというのだろう?


関連記事

powered by weblio