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BOOK REVIEW

たかが掃除と言うなかれ―優良企業が凡事を徹底する理由

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著者:山本健治
定価:1,500円
 出版社:日本実業出版社


たかが掃除と言うなかれ

著者の考える掃除の意味は五つある。(1)準備作業であると同時にこれを以て完了する作業。(2)点検と予防。(3)質を表すパロメーター。(4)人を磨く。(5)喜び。企業を起こし発展させる過程でどのように掃除を捉えているか、実際に吉本興業や丸井などの創業者や経営のトップに話を聞いていく。これらの人達はそれぞれ、掃除の中に人間そのものに関する哲学を見いだしている。ホテルオークラ副社長の橋本氏は言う。「ハードはいつでも真似され、コピーも可能だが、心のこもった人的サービス、ソフトは一朝一夕には真似できない。主役は人と心。掃除が大切なのは、それゆえである。人の心を大切にする精神は、掃除によってこそ磨かれるからだ」私は仕事として掃除をしていた。若い女性が引っ越した後の部屋を掃除して幻滅することがあった。風呂場の排水口に髪の毛がやたらとからまっていたり、便器が汚れていたこともあった。立つ鳥跡を濁さずと幾度あきれたことだろう。といいながら、実は自分の部屋は汚いままなのである。とても世の中のアマノジャク憤っている資格はない。ただ、始めるのは嫌だが、実際作業を開始すればのめり込んでしまう。こんなの私だけだろうか?もっとさりげなく習慣的に掃除できたら。説教臭い面もあるが謙虚な心で読もう。きっかけを探している私に、また、自分を磨きたい私に。


山本 健治
日本実業出版社
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