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BOOK REVIEW

「農」を変える企業―「ビジネス化」が拓く100兆円市場

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編集:日経産業新聞
定価:1,500円
 出版社:日本経済新聞社


「農」を変える企業

日経産業新聞「食品・アグリビジネス」面で94年8月から96年4月までに随時掲載された企画記事を中心に再構成された書。この本のまえがきに「農業はなぜか『問題』として語られることが多い」「農業といえば、危機、衰退、不足といった否定的な言葉ばかりが思い浮かぶ」とあるとおり、農業を「産業」として捉えるクールな(あたりまえの)議論は最近まであまりなされてこなかった(あったとしてもマイノリティーであった)。編者はやはりまえがきで「農業も立派な『産業』である」と確認したうえで、「農業を農業政策といった国家中心的な発想ではなく、ビジネスという民間中心の発想から眺める」ことが必要だと述べている。第2章「『農』を変える企業」で紹介されている企業は三井物産、カゴメ、みのる産業、日本KFC(ケンタッキーフライドチキン)、伊藤ハム、日本農工産業、キリンビール、JT、コマツなど。また、同じ章で「株式会社の農地取得を認めるべきか」についても触れ、農業に民間活力を導入するには、「商人はひたすら金もうけばかりを考える」すなわち「アグリビジネスは悪」という先入観をまず取り去る必要があるということを述べている。他の章では、バイオ、コメビジネス、野菜ビジネスなどについて取材し、第6章では農業活性化につながるさまざまなベンチャー的ビジネスを取材・紹介している。


日経産業新聞
日本経済新聞社
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