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出過ぎる杭は打ちにくい!
たくさんの人々が書き送った著者と本書への推薦文から始まる常識破りの本作り。それも印刷に間に合った分だけとあり、あとは第2刷以降に掲載すると断りまでしてある。それに対して「ム、ム、ムッ!」と感じるのは、読者の方が常識の野壷にはまっているだけ。著者らしい常識破りの本作りにこそ学ぶべきヒントがある。本を読む前から著者の嫌味のない「打ちにくい出過ぎた杭」ぷりが知れ、嬉しくなるほど「参った!」本だ。著者の職業は日本航空のシニアチーフパーサー。JAL国際線の客室統括責任社である。北島三郎の機上コンサートやカラオケフライトなどをやってのける型破りJAL職員であるだけでなく、著者(と夫人そして子供たちも)の人生の行動範囲はその枠にとどまらない。本書は、あくまで明るく、夢と計画性をもち、それこそ大真面目に「非真面目」(不真面目とは違う)しつつ、真摯に生きてきた著者の実践報告であり、成功への解説書である。金を儲けたなんていうだけでなく、自分の思い通りの豊かな人生を生きた、という意味において「成功者」には共通する原則がある。それに気付くヒントが、この本の中にある。ただし、結果はその人の「夢」と「気持ち」と「計画」次第。前著「面白くなくちゃ、人生じゃない!」(ロングセラーズ社刊)ともども、子供たちにも読ませたい本だ。
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