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BOOK REVIEW

農機開発戦略―新農政下の機械化

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著者:村井信二
定価:2,900円(税込)
 出版社:農経新報社


農機開発戦略

本誌に連載を執筆していただいている、村井信二氏が農機業界紙『農経しんぽう』紙に三年間にわたって連載したコラム「正見・誤見」に大幅加筆したもの。

タイトルから、農機メーカー、関連研究者などに向けた書物との印象を受けるかもしれないが、ユーザーにとっても有益な著作。

これまで、農機情報は新製品の情報が伝わってくるだけで、ユーザーにとってのその「開発戦略」の是非はほとんど語られてこなかった。日本屈指の実践的農業指導者である氏が指摘する「正見・誤見」と、自分自身の所見を照らし合わせるだけでも十分価値がある。また、自分に関する機械に対して、それまで持っていなかった視座を与えてくれ、また自分とは無関係の機械の動向を知ることができる。そうすれば、やがてユーザーとして機械を見る目が養われ、おのずと自分の「農機購入戦略」が組み立てられる。

一三の大きなテーマに分類されているが、最終の「一般」でどの方向にも気がねせず述べられている氏の「現代農業観」は、混沌とした現在の農業の進むべき道をしめしており、必読。

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