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【生業(なりわい)を越える】
農業は肉体労働にあらず
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第23回 2000年04月01日
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「農業は肉体労働」という考え方がありますが、それは間違いだと思います。
農家というのはとにかく一年中頭を使って仕事をしています。
「一生懸命頭を使って仕事をしているからこそ試験場の技師さんや大学の先生よりも、いいものをたくさんとることができるのです」という話を一人の農学者から聞いた事があります。
この話は、農業を科学する、学問として体系づける、新発明をする、新技術に結びつけていく農学という分野において、研究者として長年歩んでこられた人の口から発せられた言葉ですが、たいへん深い意味を持っていると思います。
それは農業者の社会における存在位置を示すという点で、一生懸命頭を使っているから、それも研究者より考えているからこそ、良品多収ができるのだという指摘は重要なポイントだと思います。
農業をしている人は、頭を使って仕事に取り組まなくてはいけないと思ってはいても、現実の前ではやはり体を使い、肉体疲労は思考力を低下させ、経営者とはいっても労働者の暮らしになってしまう必然が確かにあるのです。
農家というのはとにかく一年中頭を使って仕事をしています。
「一生懸命頭を使って仕事をしているからこそ試験場の技師さんや大学の先生よりも、いいものをたくさんとることができるのです」という話を一人の農学者から聞いた事があります。
この話は、農業を科学する、学問として体系づける、新発明をする、新技術に結びつけていく農学という分野において、研究者として長年歩んでこられた人の口から発せられた言葉ですが、たいへん深い意味を持っていると思います。
それは農業者の社会における存在位置を示すという点で、一生懸命頭を使っているから、それも研究者より考えているからこそ、良品多収ができるのだという指摘は重要なポイントだと思います。
農業をしている人は、頭を使って仕事に取り組まなくてはいけないと思ってはいても、現実の前ではやはり体を使い、肉体疲労は思考力を低下させ、経営者とはいっても労働者の暮らしになってしまう必然が確かにあるのです。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
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