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生業(なりわい)を越える

農業は肉体労働にあらず

「農業は肉体労働」という考え方がありますが、それは間違いだと思います。
 「農業は肉体労働」という考え方がありますが、それは間違いだと思います。

 農家というのはとにかく一年中頭を使って仕事をしています。

 「一生懸命頭を使って仕事をしているからこそ試験場の技師さんや大学の先生よりも、いいものをたくさんとることができるのです」という話を一人の農学者から聞いた事があります。

 この話は、農業を科学する、学問として体系づける、新発明をする、新技術に結びつけていく農学という分野において、研究者として長年歩んでこられた人の口から発せられた言葉ですが、たいへん深い意味を持っていると思います。

 それは農業者の社会における存在位置を示すという点で、一生懸命頭を使っているから、それも研究者より考えているからこそ、良品多収ができるのだという指摘は重要なポイントだと思います。

 農業をしている人は、頭を使って仕事に取り組まなくてはいけないと思ってはいても、現実の前ではやはり体を使い、肉体疲労は思考力を低下させ、経営者とはいっても労働者の暮らしになってしまう必然が確かにあるのです。

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