記事閲覧
【土壌別経営診断うちの土ではどう作る?】
静岡県相良町・鈴木秀明さんの場合
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第43回 2000年07月01日
- この記事をPDFで読む
関 鈴木さんの経営内容についてご説明いただければ。
鈴木 ガーベラが1700坪ほどと、お茶が2haほどあります。
関 ガーベラの栽培は。
鈴木 4月から6月の上旬にかけて植え付けをします。それから2年その苗を使います。産地によってはどんどん新品種へと入れ替えていきたがりますので、1年毎に植え替えるところもあります。また、品種によっては2年目の秋に樹が立たなくなるものがあります。植え付けてからその年の秋に花が付き、次の年の6月くらいまではいいのですが、秋になると樹が寝てしまうのです。秋が需要期ですので、それで毎年植え替える人もいます。しかし、現状でも苗が250~260円しますので、1株から取れる花の数から考えていくと、1年毎に植え替えると苗コストが高くなってしまうのです。また、苗植え替えの度に全面土壌消毒をかけるのも大変ですので、この辺りでは毎年植え替える人はあまりいません。
関 ガーベラはキク科の植物ですよね。
鈴木 そうです。
関 では、高温期は弱いですか。
鈴木 弱いですね。軸にヒビが入ったり、梅雨の時期は花にシミが出たり、カビが出たりします。
関 そうすると全く売り物にならない。
鈴木 なりませんね。この時期は花持ちも悪くなりますしね。特別需要の高い品種ならばそれなりの値を出しますが、そうでない限りは。その上、現在は生産過剰の状況にありますしね。
関 特に2年目にうまくいくかどうかというのは、圃場の土がしっかりとできているかどうかということにつながっているのではないかと思いますが。
鈴木 私のところでは疫病が圃場全体に蔓延してしまうといったことはないのですが、一番問題となっているのは半身萎ちょう病です。確かに皆よりは少ないかも知れませんが、私としては1本も出てもらいたくない。それでもハウスの隅の方に出てきてしまいます。
関 半身萎ちょう病の対策として言われているのは。
鈴木 有機物を大量に入れることと消毒をかけること、あまりひどいところでは抵抗性の強い品種を選ぶといったことでしょうか。品種によってもかなり差がありますので。どうも半身萎ちょう病は、地温が下がってくると活動するらしいのです。11月ぐらいでしょうか。翌年の7、8、9月頃の温度が高い時期になると樹は元に戻るのですが、また11月頃になって地温が下がると更にひどく出てくるのです。
鈴木 ガーベラが1700坪ほどと、お茶が2haほどあります。
関 ガーベラの栽培は。
鈴木 4月から6月の上旬にかけて植え付けをします。それから2年その苗を使います。産地によってはどんどん新品種へと入れ替えていきたがりますので、1年毎に植え替えるところもあります。また、品種によっては2年目の秋に樹が立たなくなるものがあります。植え付けてからその年の秋に花が付き、次の年の6月くらいまではいいのですが、秋になると樹が寝てしまうのです。秋が需要期ですので、それで毎年植え替える人もいます。しかし、現状でも苗が250~260円しますので、1株から取れる花の数から考えていくと、1年毎に植え替えると苗コストが高くなってしまうのです。また、苗植え替えの度に全面土壌消毒をかけるのも大変ですので、この辺りでは毎年植え替える人はあまりいません。
関 ガーベラはキク科の植物ですよね。
鈴木 そうです。
関 では、高温期は弱いですか。
鈴木 弱いですね。軸にヒビが入ったり、梅雨の時期は花にシミが出たり、カビが出たりします。
関 そうすると全く売り物にならない。
鈴木 なりませんね。この時期は花持ちも悪くなりますしね。特別需要の高い品種ならばそれなりの値を出しますが、そうでない限りは。その上、現在は生産過剰の状況にありますしね。
関 特に2年目にうまくいくかどうかというのは、圃場の土がしっかりとできているかどうかということにつながっているのではないかと思いますが。
鈴木 私のところでは疫病が圃場全体に蔓延してしまうといったことはないのですが、一番問題となっているのは半身萎ちょう病です。確かに皆よりは少ないかも知れませんが、私としては1本も出てもらいたくない。それでもハウスの隅の方に出てきてしまいます。
関 半身萎ちょう病の対策として言われているのは。
鈴木 有機物を大量に入れることと消毒をかけること、あまりひどいところでは抵抗性の強い品種を選ぶといったことでしょうか。品種によってもかなり差がありますので。どうも半身萎ちょう病は、地温が下がってくると活動するらしいのです。11月ぐらいでしょうか。翌年の7、8、9月頃の温度が高い時期になると樹は元に戻るのですが、また11月頃になって地温が下がると更にひどく出てくるのです。
会員の方はここからログイン

関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
土壌別経営診断うちの土ではどう作る?
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)
