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関 堆肥の原料はどのように。
飯田 飼料の運搬をしている会社からもらっています。飼料は船からトラックへ積む時に「こぼし」が出ます。「こぼし」を牛に食べさせるわけにはいきませんので、運搬業者としては処分に困るわけです。それを年間、大型トラックで2台分譲ってもらっています。ペレットや大豆粕が混ざった状態でもらっているわけですね。施肥はこれに籾殻を混ぜ堆肥化したものが中心となります。その他に、化成肥料はジャガイモのみに使い、ゴボウでは過リン酸だけを施用しています。化成肥料は約40袋で余るくらいです。
関 少ないですね。ジャガイモにそうか病は出ませんか。
飯田 出ないです。リン酸系と石灰は必ず入れますからね。
関 輪作の関係でpHの違いが出るかなと思ったのですが。
飯田 今年は、ゴボウを掘った後にサツマイモを持ってきているのですよ。
関 サツマイモはpHが低くて、ゴボウはある程度高くないといけないですね。
飯田 そうです。いつもはニンジンの後にサツマイモなんですが、今年は試験的にゴボウで堆肥と過リン酸だけでやっています。どうかなとは思いますけど。
関 そうですよね。それぞれ求めるpHが違いますからね。
飯田 そうですね。でも、化成肥料を使わなくなってからだいぶ病気が減り、今は本当に農薬をかける回数が減りましたね。ジャガイモでも樹がおさまってからボルドーを使うくらいですしね。窒素量という点でも、昔の人はどうしてもたくさん入れてしまいますね。ゴボウでも、化成肥料をたくさん入れる。だから、この時期になると必ず病気が出ている。うちは堆肥を入れて前の年のものが残っているからそれで十分。
関 それに気が付くと、どこを直せばよいかが分かって栽培自体が非常にやりやすくなるのですよね。過リン酸はどのように施用しているのですか。
飯田 土の下15cmのところに注入する機械を使っているのです。
関 実は、戦前はそういう機械があったのです。鉄棒を使ってやるものですが、それは肥料が貴重な時代だったから利用されていたものです。それが高度経済成長で肥料がふんだんに使われ下火になった。ところが過剰施肥の害が多いという時代に今なり、そういうことに気が付く人が増えてきてまた使われ始めたわけです。堆肥の攪拌には。
飯田 建設用のユンボを使っています。その方が安いので。
飯田 飼料の運搬をしている会社からもらっています。飼料は船からトラックへ積む時に「こぼし」が出ます。「こぼし」を牛に食べさせるわけにはいきませんので、運搬業者としては処分に困るわけです。それを年間、大型トラックで2台分譲ってもらっています。ペレットや大豆粕が混ざった状態でもらっているわけですね。施肥はこれに籾殻を混ぜ堆肥化したものが中心となります。その他に、化成肥料はジャガイモのみに使い、ゴボウでは過リン酸だけを施用しています。化成肥料は約40袋で余るくらいです。
関 少ないですね。ジャガイモにそうか病は出ませんか。
飯田 出ないです。リン酸系と石灰は必ず入れますからね。
関 輪作の関係でpHの違いが出るかなと思ったのですが。
飯田 今年は、ゴボウを掘った後にサツマイモを持ってきているのですよ。
関 サツマイモはpHが低くて、ゴボウはある程度高くないといけないですね。
飯田 そうです。いつもはニンジンの後にサツマイモなんですが、今年は試験的にゴボウで堆肥と過リン酸だけでやっています。どうかなとは思いますけど。
関 そうですよね。それぞれ求めるpHが違いますからね。
飯田 そうですね。でも、化成肥料を使わなくなってからだいぶ病気が減り、今は本当に農薬をかける回数が減りましたね。ジャガイモでも樹がおさまってからボルドーを使うくらいですしね。窒素量という点でも、昔の人はどうしてもたくさん入れてしまいますね。ゴボウでも、化成肥料をたくさん入れる。だから、この時期になると必ず病気が出ている。うちは堆肥を入れて前の年のものが残っているからそれで十分。
関 それに気が付くと、どこを直せばよいかが分かって栽培自体が非常にやりやすくなるのですよね。過リン酸はどのように施用しているのですか。
飯田 土の下15cmのところに注入する機械を使っているのです。
関 実は、戦前はそういう機械があったのです。鉄棒を使ってやるものですが、それは肥料が貴重な時代だったから利用されていたものです。それが高度経済成長で肥料がふんだんに使われ下火になった。ところが過剰施肥の害が多いという時代に今なり、そういうことに気が付く人が増えてきてまた使われ始めたわけです。堆肥の攪拌には。
飯田 建設用のユンボを使っています。その方が安いので。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
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