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新しいツールで昔ながらのやり方を
今ソーシャルメディアという概念、あるいはツールが大流行だ。社会空間における個の確立・自立を目指すことこそが進歩だったはずが、今や連帯こそが進歩であり、結局人間はどんな時代でも濃密すぎるほどの絆を求めているということなのだろう。
さて、そのソーシャルメディアを活用し、酒屋の事業を8年間で年商300万ドルから4500万ドルまでに拡大した商売人が著者だ。著者は成功の秘訣をこう語る。「親切にしてあたり障りなくものを売るということではない。それなら誰にだってできる。あなたがお客を大切に思い、あなたが提供する商品に満足してもらえるかどうかを気にかけているということ」を、その人らしさで伝えるべきだ、と。顧客への心配りを、今の時代のみんなが使うツールでどうするかというものだが、それは大型店が進出し厳しい状況に置かれながらも生き残っている商店街の親父と顧客の関係に似ていると思った。「ありがとう」はやや形式ばっているので、本書に習い、「サンキュー」と言い合えるフランクな関係を築ければ、商売は面白くなるはずだ。(紺野浩二)
ザ・サンキュー・マーケティング
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