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女だからの経営論

いったい一人何役?

「福島に、たった一人で大豆を作っている女の人がいる」そんな話を耳にして、無性に会いたくなった。
いったい一人何役?


「福島に、たった一人で大豆を作っている女の人がいる」

 そんな話を耳にして、無性に会いたくなった。農家の奥さんでも、娘でもない。ただ単に大豆が作りたくて、高校教師の職を投げ打って農業を始めたのだという。

 農業をやりたいという女の人は多い。だけど単なる「農業ごっこ」でなく、生計を立てるための「本物の農業」を、女一人で始めることができるのだろうか?それも決して儲かる作物とはいえない大豆で。ますます会いたい。きっとパワフルで勝気な人に違いない。彼女が働く福島市松川町の「元気村」に電話を入れた。

「今、味噌を仕込んでいるので、作業の終わる4時過ぎにお話しましょう」

 予想に反して、電話の声は穏やかだった。そうか、味噌を作っているんだ。また他の用件で電話を入れると、別の人が出て、

「今、直売所に行ってます」

 やや、加工場の他に直売所も持っているのか。やるなあ。また電話すると、

「今、豆腐の配達に行ってます」

 ぬぬぬ、なんと、豆腐まで作って配達しているとは。いったい一人で何役こなしているんだろう、この人は?

 謎は深まるばかりである。

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