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田牧一郎のカリフォルニア稲作便り

競争に勝ち残るために必要なこと

今年のカリフォルニアの稲刈りは早めに始まりました。
 今年のカリフォルニアの稲刈りは早めに始まりました。

 種まきが早めにできた事が最大の要因ですが、生育中の気温が今年は例年より高めに推移したことも大きな要因です。特に出穂期の7月下旬から8月中旬の最高気温は、連日35度を超え、最低気温も18度を下回ることもなく順調に登熟が進んできました、

 カルモチ101など早生種のモチや、特に早く作付けしたあきたこまちなどは、8月下旬から収穫作業開始になりました。

 しかし、8月30日からの急激な気温の低下と、9月1日には雨が降り収穫作業のぺースがすっかり乱れてしまいました。


平年を超える作柄


 今年のカリフォルニアの作柄は大変良さそうです。

 8月末からの低温で晩生の品種に一部影響が出そうですが、早生種は刈り取り時期になっており、低温の影響はないと思われます。

 今年は苗立ち数が平年より多く確保されたこと、幼穂形成期から出穂期に最低気温が例年より高く、不捻粒が少ないことが高収量をもたらしていると考えられます。

 平年より多い作付けと反収の増加で、最近にない生産量の増加が見込まれます。

 平年であればカリフォルニア全体で170万t(乾もみ)程度の総生産量に対し、今年はこのまま推移すれば220万トン(乾もみ)に達する可能性も出てきます。

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