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BOOK REVIEW

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

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中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

著者:與那覇 潤
定価:1,575円(税込)
 出版社:文藝春秋



日本の行きづまりを最新歴史学から読み解く


日本にとって近代化とは西洋化だった。今でも西洋化・民主化を進めたことで日本は先進国になったという「坂の上の雲」的な物語は人気だ。だが、ではなぜ西洋化も民主化もしなかった中国が今大国化しつつあるのか。

本書は、そこに中国化という別の大きな歴史的プロセスを見る。中国脅威論ではない。むしろ西洋が中国を凌駕していたのが異常な事態だったというのだ。しかも、それは珍奇な見方ではなく大半の歴史専門家の間では常識とされている視点だという。

本書はわれわれが刷り込まれてきた歴史的な知識を新しいストーリーの上に並べかえる試みだ。鍵を握るのは宋という時代だ。中国の社会構造は宋で完成し、今日まで変わっていないという。だが日本が中国から学んだのは唐までで、宋以降は袂を分かった。これがその後の日本の運命を決めた大事件だった。それがやっと今、日本が宋朝以降の中国に似た状態に移行しつつあるという。この本を読むと現代という時代の見方が変わる。歴史に学ぶとはこういうことか。(田中真知) 


中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史
與那覇 潤
文藝春秋
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