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手数料自由化見送りで卸売り市場はどう変わる

農水省が、年内をメドに方向付けを約束していた卸売市場の手数料自由化問題が、3、4年後に先送りされてしまった。
 農水省が、年内をメドに方向付けを約束していた卸売市場の手数料自由化問題が、3、4年後に先送りされてしまった。

 先の総選挙で議席を大幅に減らした自民党が、各分野で改革の逆ねじを喰らわせているが、ついに農政にもその影響が及んだのかと、市場ウォッチャーに聞いてみたら、

 「とんでもありません。手数料自由化の年内実施を約束していたわけでもありませんよ。さまざまな市場外流通が出てくる中で、市場も否応なく対応が迫られておりまして、行政としても市場機能強化のためにローコスト・オペレーション(低コスト運営)を考えていかねばというスタンスで、手数料自由化も議論になり得るということで…」

 と禅問答のような深遠な答が戻ってきた。

 手数料自由化は卸売会社にとって大変残念なことである。何はともあれ関係者に市場取引が構造的に変化したことの認識が欠如している。筆者の見方は、自由化をいくら先送りしても、市場は粛々と自由化の方向へ向かうのみということである。

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