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読み切り

「農」と「食」の未来を創る円卓会議(後編) 目線の揃う人で儲ける手前の話をしよう

佐藤光敏(外食代表、(株)ジョナサン):当社の場合、まず、欲しい野菜を手に入れるために産直で作っていくという考えを持っています。市場ではなかなか手に入らない野菜を作っていくことが産直のメリットとなっています。価格の問題では、基本的に生産者の方々が作ったものを全部購入しています。規格という点では、例えばトマトで言うと、S、L、Mの3サイズまで買っていますが、この規格やサイズ以外でも、非常に大きなものが出たとか熟れすぎたものが出たという時に、ジャムやソースの工場などで使っていくことができればとは考えています。その辺が出来た時に、本当に生産者の方々にも納得して頂けるメリットが出るのではないかと思っています。現実には、欲しい物を作る場合以外は、やはり市場を使っています。産直では年間で契約する形を取っていますが、我々は高い時に非常に高く買うことはしていません。ただし安くなったら安く買うこともしていないので、それが生産者の方々と長くお付き合いをすることではないかと考えています。


再生産可能な適正価格実現のために


三輪:林さんの話を受けて、生産者として村上さんいかがでしょう。

村上政則(生産者代表、北海道斜里町):私が市場流通で出しているのはニンジンだけです。実は地元の農協でニンジンの生産部会代表をやっていますが、60名ちょっとで100ha位のニンジンを作り、東京や名古屋に売っています。まず野菜を作る時に、今年は当たるか当たらないかという所からスタートするのではなく、安定的に生産して安定的に買ってもらうというスタンスでいこうと思っております。昨年安かったから今年は減らすとか、今年は倍の面積を作ってみようとかいうのは勘弁して欲しいのです。市場の方々には、最低限このくらいをキープするように頑張ってくれ、というようなお願いの仕方をしています。ご存じの方もいると思いますが、8月から10月にかけては北海道のニンジンが主力となる時期です。この2年位はそこそこ安定しているのですが、3、4年前にボロボロになった時期がありました。6、7月に千葉や茨城のものが高くなり、北海道のものが出始める頃に思惑で輸入に走ったわけです。そして輸入ものがドーンと日本に着いた頃に北海道からもどんどん出ていって、ボロボロになって外に野積みになっていました。我々も市場回りをするのですが、まず市場で何に目が行くかというと、外に野積みにされている品目が今年は何であるのかということです。今年外したものはあれかなと。そんな中で皆酷い目にあって来た。だから我々としてはニンジンをはじめ、青果は安定的に供給するから安定的に買ってくれとお願いしているのです。

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