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「農」と「食」の未来を創る円卓会議(後編) 目線の揃う人で儲ける手前の話をしよう

三輪:リサイクルに関しては、様々な法律が絡んできていて、まだ皆さんは多くをご存知でないだろうと思います。すでに、実験的に関東のカット工場の野菜の残渣を生産地へ運ぶといったことが始まっていますが、輸送に関して、これを気を付けた方がよいといったことがございましたら。

高橋:廃棄物と資源物の分類に関してですが、例えば生ゴミを堆肥として再利用する場合、これは廃棄物ではないかという見解があるかと思います。ただ現在の法律では、ある物を排出者が放棄した場合、その時点でそれは廃棄物になります。行政の見解としては有価か無価か、お金を払ったか逆に貰ったかということで資源物か廃棄物かという定義になるのです。お金をもらって得た廃棄物を農家の皆さんが処理施設を造り、それを堆肥にして農地に入れるといった場合、廃棄物処理施設の許認可が求められます。その許可を取るためには、その中に地域住民の同意を確認しなければならないという規定があります。さらに、都市計画エリア内での建設はいけないという規定があります。また、処理施設についても、生ゴミをどのような機械を使ってどのように処理し、それをどこに持っていって作業するのかということを明確に提示して審議した結果、処理施設を作ってよいという認可を得て建設に入れます。また、今期新規法の一般廃棄物については、環境アセスメント、環境影響評価、といったものを提示しなければならないので、1年間環境影響を測定する必要があります。これに関しては200万円や300万円の費用がかかる。そういった多くのことを廃棄物処理業者が負っていかないといけない時代なのです。様々な規制の中で初めて廃棄物処理事業が生き残るわけで、これは焼却にしても埋立てにしてもリサイクルにしても全く同じです。


不法投棄では排出事業者責任も求められる


三輪:廃棄物処理関係については、複雑に許認可の問題があり、今初めて聞くことが多いかと思います。話題になっている不法投棄の問題でも、今後ますます厚生省は一般廃棄物や産業廃棄物の処理コストを上げていくだろうと思います。皆さんもゴミを出す事業系ですので、これは皆さん自身の問題だろうと思います。不法投棄の件について、ガイアドリームの志岐さん、罰則等についてお話し頂ければ。

志岐秀明((株)ガイアドリーム):環境コンサルタントとして、環境全般のことで仕事をしています。あまり知られていないかと思いますが、恐らく東京を中心とした関東のゴミがこの北海道に流れ込んで来ています。直接ではなく、中間流通業者を経てということで。それが適正な法の下で行われているかどうかが問題となるわけですが、例えば自分が委託しているゴミを頼んでいるところがきちんとやっていると言いながらも、実はとんでもないところに不法投棄していたということがあります。分かり易い事例で言うと、肥料の袋やビニールハウスのビニールを廃棄する際、自分で処理するか、もしくは業者さんに委託するという形になっていると思います。委託したところが責任を負うのが従来の流れでしたが、今廃棄物問題が非常に国内で波紋を呼び、排出事業者責任を強化するという方向になっています。つまり、ゴミを出した人の責任ということになるわけです。不法投棄を自分でするわけではない、お金を出して業者に頼んだにもかかわらず、その業者が不法な処理をした場合にゴミを出した人が罰せられるというものです。法人の場合、最高で1億円、3年以下の懲役となる。おそらく個人でも1000万円以下の罰金という形になってくるでしょう。北海道でも畜産汚泥の問題があるかと思います。畜産汚泥という産業廃棄物を、今国内にある埋め立て処分場に適正処理をして入れるとどうなるのか。すぐに一杯になるでしょう。農家の方は堆肥にするとか肥料にするといったことで、畜産汚泥を土に戻すということをやっていると思いますが、そこから土壌汚染といった第2の環境問題が出てくるのです。循環型流通とは正に畜産汚泥の循環といわゆる食品残渣です。規格外のニンジン等そのまま捨てられているものを中心に再資源化するというのが観点。逆に不法投棄や違法処理に対しての罰則を強化することになります。この法律は来年施行されるので、リサイクルという方向性も増えてくるが、同時に違法処理や不法投棄も多発するだろうと思います。

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