ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

静岡県富士市・荻田均さんの場合

関 その整備事業が行われたのは何年頃ですか。

荻田 昭和56年です。その時は苗から始め、2年ぐらいは苗をこしらえました。

関 当時の品種は。

荻田 私たちも梨については何も知らなかったので、普及所の人たちに聞いて始めました。この辺は暖かいから早出しに重点を置いて、早生をやったらよいと言われて、新水というのをやりました。新水は小さくてまとまらなかったですね。5年ぐらい作りましたか。途中で豊水と幸水に切り替えました。試験的に筑水というのもやりました。今は喜水というのもやっています。

関 畑地用に客土をされたわけですか。

荻田 はい。ただ、ここの埋立ては、どこからどう持ってきたものかよくわからないのです。河川の改修か何かで出たものらしく、場所によって全然土質が違います。ですので、土づくりといっても一様にはできませんでした。有機質を入れようということで、魚粉を中心にやることにしました。元肥のほとんどは魚粉にしている。そんなこんなで今は味だけは皆さんに評価してもらっています。

関 礫土が入ったわけですね。

荻田 はい。だから畑にはほとんどならない。

関 そうですね。でも梨は根が深くまでいきませんでしょう。

荻田 そうですね。横に広がるタイプですから。だからできるのですが、土づくりといっても小手先みたいになってしまってね。

関 大井川辺りでも下層に礫のある浅い土層ですよね。

荻田 はい。ただ、あれほど浅くはない。石は多いけれども埋め立てた深さは結構あるのです。掘削した土なので、空気に触れておらず、はじめは酸性の強い土で苦労しました。

関連記事

powered by weblio