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展望…精神の自由さ
伊藤さんは、農業だけでなく、全てのことに真摯に対応をする人柄だ。コメの小売りするときのパッケージの大きさも「2週間で食べきる量で注文してくれれば」という心遣いからだ。
農薬の問題も、実際に農薬を使っている農家本人が一番危険に晒されている。そのことを日常感じ取っている農家は、自分で食べる野菜には農薬を散布しない。販売するの野菜には必要以上に散布するのに。
そのことの疑問が無農薬栽培への感心を深め、「自分たちが食べるものをお客様にも」と経営全体を安全性を高める方向へと動かしていった。
「青汁も、いつまでも『まずい!』じゃだめだとは思ってはいるんです」と言う伊藤さん。そのため硝酸態窒素の含有量には神経を使っている。
キューサイとの契約条件では、硝酸態窒素は500ppm以下でないと納品できない。伊藤さんのものは300ppmしかない。
「量を追うと、量が穫れないんですよ」水田の輪作でケールを作っているから気付いたと言う伊藤さん。
「大抵の農家は量を少しでも多く採りたくて窒素肥料を余計に入れてしまうんです。人情としては判るんですけど」
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