記事閲覧
難しい決断のトレーニングに
人生では決断を迫られることがある。まして経営者ならばその場面は多く、難しい選択にも出くわすし、選んで決めたことを周囲に説明し、納得してもらい、同調してもらう必要もある。 だから理念なり社訓なりミッションステートメントなりを定めるべしとはよく言われる。わが社の価値観はどうであったかに立ち返れば、考えるのはラクで判断を誤らずに済むという。本当だろうか?
たとえば、こんな状況ではどうか。運転不能となった列車が暴走して来る。そのままでは40人が働いているトンネルに突っ込んで大惨事となる。だが、あなたが目の前にある切替機でポイントを動かせば、列車はもう一つのトンネルに向かう。そこで働いているのは5人だ。放置して40人の死を事故と言い張るのか、5人を死なせてその責任を負うのか…。
本書はそうした究極の選択とも言える思考実験を100集めている。理念やミッションステートメントを定めるほかに、こういうものでトレーニングを積んでおくことは、自分が納得できる決断をスムーズに引き出す基盤を作るだろう。(齋藤訓之)
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)