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BOOK REVIEW

日本辺境論

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日本辺境論 (新潮新書)

著者:内田樹
定価:777円(税込)
 出版社:新潮新書

日本はルールを作り出せるか

ユダヤ人問題から映画論や武道論まで幅広く、毎月1冊のペースで本を出す多作の思想家であり、ブログでも頻繁に情報発信している。平松前大阪市長の顧問として選挙期間中から続けている橋下現市長に対する批判には事実誤認が多く疑問を持つが、本書の他数冊は学ぶべきものがあると思う。「日本辺境論」は、民族学者梅棹忠夫や思想史家丸山眞男を引用し「日本人には、ある種の文化的劣等感が常につきまとっている。これははじめから自分自身を中心としてひとつの文明を展開することのできた民族と、その一大文明の辺境諸民族のひとつとしてスタートした民族との違いであり、遅れてゲームに参加し既にあるルールに従わざるを得ないという歴史的なハンデがある」と論じている。この指摘は、TPPやFTAの議論に見られるように、世界標準に反応するが世界標準を作りだせない日本の現状にも通じる。外部思想に開放的である半面、自らの未熟を正当化してしまう構造をどう転換させるか?鍵は「機」にあるという。(松田恭子)


日本辺境論 (新潮新書)
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内田 樹
新潮社
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