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面白おかしく真剣に、食品衛生を考えよう
HACCPという言葉をご存知だろうか。日本語に直訳すると「危害分析(HA)・重要管理点(CCP)」というそうだ。分かりやすく言い換えると、「食品の衛生管理手法の概念」のこと。命に関わる内容だけに真剣に取り組み始めようにも、教科書を開いたところで全然頭の中に入ってこないという悲痛の声が今にも聞こえてきそうである。
そんな食品安全の担当者に向けた入門編として本書は最適であろう。感染対策のプロフェッショナルが、専門用語を交えつつも身近な例を挙げて、易しく、面白おかしく解説する。マニュアルとして叩き込むだけでなく、共感して読み進められるからこそ理解が進むとはまさに著者の狙い通りであろう。
「六次産業化」や「農商工連携」でハードルが下がったせいなのか、食品を扱うプロでない人たちも農産加工分野に多く参入している。また、消費者教育の重要性についても本書は指摘する。提供する側として、される側からも、食の本当の「安全」はどうしたら確実に守られるのか、真剣に学ぶ機会を与えてくれるだろう。(加藤祐子)
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