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深い味わいがある不思議な本
景気の冷え込みに、日本全体が小刻みに震えています。景気循環の判断は、常に半年から一年程遅れて内閣府から正式に発表されますが、恐らくここ数ヶ月が「底」だったという判断が年明け頃にあるでしょう。まさに、そんなタイミングで読まれることを前提に書かれた「人生指南書の解説本」です。
『根菜譚』は、中国、宋代の「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」という言葉が由来となっています。堅い菜根を咬みしめるように「苦しい境遇に耐えること」ができれば、人は多くのことを成し遂げることができるという意味を表しています。この中国で生まれた古典は、実は日本人にとって最も馴染みの深い「起承転結」の構成で語られ、最後の「結」は敢えて読者に考えさせる手法が特徴的です。著者は、更にこの構造を再解釈しながら分解・統合し、「起承転結+仮(説)」の文脈図解を添えて解説していきます。第4章「社会のために、正しい道を歩む」あたりから読み始めると、人生指南書、ビジネス書、そして成功哲学の原型としても読み進めることができます。(芹澤比呂也)
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