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専門的知識を持った研究者の反論
この号が発売されるのは衆議院議員総選挙と同じタイミングだ。一度は落ちついたと思われたTPP論争が再度浮上してきた。当初、巷では開国することにより日本農業が壊滅するという喧伝だったが、次第に、アメリカ陰謀論やISD条項、外国人労働者の受け入れ、公的医療保険の改変などにすり替わってきた。一般市民は生活に密着した部分で不安を煽られたら過敏にならさるをえないだろう。
本書は著者の経験をもとに、通商交渉、国際法、経済学それぞれの基礎知識を用いTPP反対論者の誤解をピンポイントで解いていく。
プロローグとエピローグでは農林中央金庫の策略をフィクション作品として書かれており、エンターテイメントとして楽しめる。
タイトルには「農協の遠謀」と付けられている。遠謀の意味は“遠い将来まで見通したはかりごと”。
農協がTPPに参加することによって開かれる道も提示されている。
筆者は本誌としても有力な論者である。是非、読者の方々にも手にとっていただきたい。(並木訓)
TPPおばけ騒動と黒幕~開国の恐怖を煽った農協の遠謀~ (オークラNEXT新書)
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山下一仁
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