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BOOK REVIEW

企業家たちの幕末維新

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企業家たちの幕末維新 (メディアファクトリー新書)

著者:宮本又郎
定価:777円(税込)
 出版社:メディアファクトリー新書


日本を鎖国から近代国家に変えた男たち


2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」は岩崎弥太郎が語り部として幕末の志士坂本龍馬を語った。弥太郎は説明するまでもなく初代三菱財閥総帥だ。

本書は明治時代を率いたビジネスマンを(1)旧商家、(2)ベンチャー企業家、(3)技術者・職人出身、(4)社会的企業家、(5)財界リーダーの5タイプに分けて数名の企業家を代表例に出して解説している(弥太郎はベンチャー企業家の頁に登場する)。

著者は前書きで「明治期の官営工業の多くが失敗した一方で、明治の主導産業であった綿紡績業と製糸業は民間として発展してきた。やはり発展の基本的なエンジンは民間の企業の企業家たちのチャレンジとイノベーションにあった。」と記している、結局はこの主張に行き着く。

帯のコピーには「莫大な借金、無力な政府、強欲な外国と戦った人々」と書かれている。

まさに現代と同じ状況である、いまこそ先人たちの叡智と勇気に学ぶ時ではないだろうか。(並木訓)


企業家たちの幕末維新 (メディアファクトリー新書)
宮本又郎
メディアファクトリー
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