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農業経営者ルポ「この人この経営」

信頼が土台を作り、土台が経営者を育む

十数年前、家業の養豚を継ぐことにした桜井さんは、変動の激しい豚肉相場の乱高下に戸惑っていた。
養豚のプロを目指して


 十数年前、家業の養豚を継ぐことにした桜井さんは、変動の激しい豚肉相場の乱高下に戸惑っていた。

 数年ごとに価格は低迷するピッグサイクルを繰り返す。なんとかそれを乗り越えても、輸入豚肉との競争が追い打ちをかけてくる。

 必死に生産コストの低減や赤字を克服しても、下がった価格相場がそのまま基準的な価格帯として落ち着いてしまう。

 底の見えない、展望の無い絶望感と閉塞感に苛まれる日々だったという。

 しかし桜井さんはめげなかった。積極的に先進地や新しい取り組み、技術をどん欲に吸収して回ることを続けた。

 「あの苦労は何にも代えられないものを私に与えてくれました」と語る桜井さん。

 今でこそ養豚はメインではないが、当時学んだ合理化の考え方、規模拡大のステップ、作業能率の考え方、いわゆる運営のツボどころを知ったことは今日の桜井さんの晴れ晴れとした笑顔や自信の裏付けになっているのだ。

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