ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

顧客獲得のための自己表現 作ってみようあなたのカタログ

【セールスポイントを裏づける補足説明】

 強い稲とおいしい米の関係 田中農場の田中正保です。私たちは「強い稲をつくる」ことを心がけています。自然の力を最大限にいかし、農薬や化学肥料の使用をできるだけ控えます。また、稲刈りが終わった秋から冬にかけ、堆肥など有機質肥料を使って土づくりをします。水も与えすぎないように成長過程を見守ります。根や茎がどっしり安定した「強い稲」を育てるためです。強い稲は、多少の試練にも負けない「生命力」を持っています。ですから、自らが土から栄養を十分吸収でき、お米の味もよくなり、病気にも強くなります。食味が高く、しかも安全な米ができるのはこうした理由があるからです。


【農業経営者の紹介】

 約70ヘクタールの農地で、米と豆類を中心に栽培しています。「作物が自然に育つ環境を作ってやることが最も大切」と考え、有機質堆肥による土づくり、農薬や化学肥料に頼らない作物栽培を実践しています。現在、関東・関西の食材にこだわるスーパーおよび外食、個人への産直が中心です。また、当農場の農産物を素材にした加工品の開発もすすんでおり、酒造メーカーと契約による酒米づくり、地元の加工業者との味噌、餅づくりなどに取り組んでいます。最近では、当農場の土づくリを参考にしたいという全国の農家との交流も生まれ、今後はこうした農家との連携を深め、田中農場ブランド商品の充実を図っていく計画です。(青山浩子)


【ケーススタディ 私がカタログを作るなら(3)】
食べた人は、きっと芽がでる あぐりぱぁくのくわい

あぐりぱぁく 小林農園 埼玉県岩槻市野孫226 TEL:048-798-1289


【[セールスポイント(1)]「めでたい」人に、くわい】

 くわいはニョキッと突き出した芽が、「めがでる」ことを連想させるので、新年を寿ぐ縁起物として親しまれてきました。「あぐりぱぁく」では、小林桂之助さんが昔ながらの方法で、ワラや籾殻などをじっくり熟成させた有機質肥料を作っています。それで育てた野菜苗は「ナリが違う」「育ちが違う」とプロの野菜農家からもひっぱりだこ。「くわいには、旨味を出すためにさらに鶏糞など動物性有機質を多く加えています」と息子の勝一さん。温暖化の影響でくわい田に氷が張ることはなくなりましたが、冬場に膝近くまで水に浸かり、冷たい水の中でくわいを拾う作業は骨が折れます。「慣れないうちは、何度も泥の中で転けました」と、勝一さんの奥さんの優子さんが笑って話してくれました。

関連記事

powered by weblio