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大泉一貫の農業経営者論

未だに残る農政依存体質

自民党の新総裁は、小泉純一郎に決まった。前号で私は、もし私か自民党の幹事長で、党組織を良くしようと考えたら、選挙を形式で終わらせ、一部幹部の談合によって決めようとする考えに反対し、全国レベルでの総裁選をやって、そのエネルギーで参院選挙に望む、と書いた。
1. 自民党の総裁選びに思う


 自民党の新総裁は、小泉純一郎に決まった。前号で私は、もし私か自民党の幹事長で、党組織を良くしようと考えたら、選挙を形式で終わらせ、一部幹部の談合によって決めようとする考えに反対し、全国レベルでの総裁選をやって、そのエネルギーで参院選挙に望む、と書いた。

 実際はその通りになっだのだが、しかしそれでも地方票があのように小泉に圧倒的に出てくるとは予想できなかった。自民党に変わる政党のあるなしに関わらず、自民党政権はもう終わるより他ないと考えていたからである。そして世は本格的連立の時代に入ると読んでいたのである。しかしこれで自民党政権が続きそうな気配となってきた。しかしそれには条件が付く。それは小泉政権の主張には強力なメッセージ性があること、第二に言行が一致し、言った限りは強力に実行すること、この二点である。

 当たり前のことと言われるかもしれないが、前回述べたように、日本の閉塞状況は、実はこの当たり前のことが、当たり前でないことによって生じてきたからである。逆に言えば、できないことはできないといった方がいいのである。

 賢明な日本の国民は、もうすでに何をやらなければならないか分かっているし、それをやらせないできたのは何かも分かっている。それはある種の業界団体や宗教団体や、その保護者として機能してきた経世会的政治家たちである。政官業のトライアングル構造を作り上げた40年体制と言われるものである。

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