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ネット選挙解禁で進化する民主主義
インターネットによる選挙運動を全面解禁する公職選挙法改正案が、今国会で成立する見通しだ。夏の参院選では、候補者のホームページに加えて、ツイッターやフェイスブックなど、SNSを利用した選挙運動の全面解禁となるだろう。次の世代までに何をどう考えながら生きてゆけばいいのか、私たちにヒントを与えてくれるのが本書である。
著者は現代思想の専門家だが、エッセイとして一般向けに書かれているため、私たちのように予備知識がなくても最後まで読みすすめることができる。日本人が不得意な熟議や、うっとおしい政局も談合もない「もうひとつの民主主義」へのバージョンアップが、日本だからこそ可能性があると、著者は論考を展開していく。本書で触れられているネット検索サービスの「グーグル」やインターネット動画共有サイト「ニコニコ動画」などと馴染みがない場合は、この機会にちょっと覗き、若い世代と話してみると新たな発見があるはずだ。国民的議論として重要な課題と有権者がどう向き合うのか。新たな民主主義の形が生まれる兆しを感じよう。(芹澤比呂也)
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