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BOOK REVIEW

図解 知っているようで知らない食べ方の常識

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図解 知ってるようで知らない食べ方の常識

にっぽん食べ方研究会 編
定価:998円(税込)
 出版社:実業之日本社


“食べ方文化断絶時代”を実感させる


永谷園のお茶漬けの作り方など本で読ませなくたって、というあたりはご愛敬。秋刀魚、鯵の開き、鮎の塩焼きなどの食べ方を列挙した章のタイトルが「人に自慢したくなる食べ方があった!」となっているあたりがミソで、こういうことに自信が持てない人が増えていることを編者は見抜いている。

寄せ鍋、土瓶蒸し、寿司、そばの食べ方など、知ってしまえばどうというものではないけれど、親や職場の上司・先輩から教わらないままということが多くなっている。つまり、食べる文化の伝承に断絶を生じていて、本書のような出版物の出番となる。

昔の大人は何が出てきても上手に食べた。ときどき食べ方を知らないものに出くわせば、それは所得から考えてその人の食べ物ではなかった。ところが、現代の若者は食べ方を教わっていないものが多い上に、身分の違いなどなく誰でも何でも手を出せる。

この場合、提供する人が食べ方を親切に教えれば、八方丸く収まる。日向夏の切り方などは図解を見てなるほどと感じさせる。こういう説明を付けて商品を売る癖は、ぜひ身に付けたいものだ。(齋藤訓之)


図解 知ってるようで知らない食べ方の常識
にっぽん食べ方研究会
有楽出版社
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